Asia Arsenic Network - 特定非営利活動法人 アジア砒素ネットワーク

総合的砒素汚染対策研修

国際協力機構(JICA)の委託事業として、2001年から2009年まで、中国、カンボジア、タイ、バングラデシュ、ネパール、インド、ミャンマー、ベトナムなど砒素汚染をかかえている国の医師、水供給技師、行政官を招いて、1か月半にわたるセミナーをおこないました。
2001年度は「地域提案型」という枠組みでの研修でした。
2003年度からは「国別研修」という研修形態になり、砒素溶出メカニズム、砒素分析の実習、代替水源対策、砒素による健康被害、砒素汚染地(土呂久・松尾)の見学など、多彩な講師陣による総合的な理論・対策の研修となりました。
2007年度からは、研修対象者を行政官や砒素対策に従事するNGO職員まで幅広く募集し、タイトルを「アジア地域総合的砒素汚染対策」と改め、従来の砒素に関する総合的な知識に加えて、実践的な技術を習得し、現場で問題解決にあたる能力を向上させることを目的とした内容で再開されました。
1ヵ月半に及ぶ研修では、日本の文化にも触れてもらう機会もつくります。大学の行事や宮崎県高鍋町にある野の花館でのイベント参加、宮崎市民との交流や、観光なども体験しました。

2008年度研修

JICA委託の地域別研修”アジア地域総合的砒素汚染対策”は、10月27日~12月10日の45日間、宮崎を拠点に実施されました。バングラデシュ、インド、ネパール、ベトナム、中国、ミャンマーから各1名、合計6名の研修員が、砒素の基礎知識、分析方法、バングラデシュの活動を中心とした砒素対策例、土呂久の砒素鉱毒の歴史、日本の水質管理、砒素フォーラムへの参加など、総合的な知識や技術を学びました。

2007年度研修

JICA委託の砒素研修は、タイトルを「アジア地域総合的砒素汚染対策」と改め、砒素に関する総合的な知識と実践的な技術を習得し、現場で問題解決にあたる能力を向上させることを目的とした内容で再開されました。バングラデシュ、インド、ネパール、ベトナム、ミャンマー、ラオスから各1名を迎え、宮崎を拠点に島根、熊本、福岡へ移動しながら、10月22日から12月6日の46日間に渡って研修が行われました。研修は3部構成で、①砒素の理論、②日本の経験、③砒素汚染対策の実践を学んだほか、宮崎の学生や市民との交流にも積極的に参加し草の根の国際交流活動を体験してもらいました。

2005年度研修

10月24日から11月30日までJICAの委託を受け、バングラデシュ、中国、インド3カ国の技術者4人(バングラデシュから2人)を受入れ、砒素汚染対策指導者養成セミナーをおこないました。砒素汚染概論、砒素分析の実習、代替水源対策、砒素による健康被害、砒素汚染地(土呂久)の見学など、多彩な講師陣による総合的な理論・対策の研修がおこなわれました。参加者や関係者から高い評価を受けました。この研修は2005年度までおこないました。

2004年度研修

10月25日から12月2日まで、JICAの委託を受け、中国、バングラデシュ、ネパール、カンボジア4カ国の技術者5人(ネパールから2人)を受入れ指導者養成セミナーをおこないました。砒素汚染概論、砒素分析の実習、代替水源対策、砒素による健康被害、砒素汚染地(土呂久)の見学など、多彩な講師陣による総合的な理論・対策の研修がおこなわれました。参加者やJICA関係者から高い評価を受け実施しました。

2003年度研修

10月28日から12月2日まで、JICAの委託を受け、中国、インド、ネパール、バングラデシュ4カ国の技術者計4人を受け入れ指導者養成セミナーをおこないました。これまでは「地域提案型」という枠組みでの研修でしたが、03年度は「国別研修」という研修形態になりました。砒素溶出メカニズム、砒素分析の実習、代替水源対策、砒素による健康被害、砒素汚染地(土呂久・松尾)の見学など、多彩な講師陣による総合的な理論・対策の研修が連日おこなわれました。参加者やJICA関係者から高い評価を受け、以後2年間実施しました。

2002年度研修

2002年9月30日から11月1日まで、JICA(国際協力事業団)の委託を受けて、中国、カンボジア、ネパール、バングラデシュ4カ国の技術者(医師、水供給技師)計4人に対する指導者育成セミナーをおこないました。砒素溶出メカニズム、水質・土壌の砒素分析、代替水源対策、砒素による健康障害、砒素汚染地(土呂久、松尾)の見学、被害者との交流など、多彩な講師陣による総合的な理論・対策の研修が連日組まれていて、参加者およびJICA関係者から高い評価を得ました。

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