Asia Arsenic Network - 特定非営利活動法人 アジア砒素ネットワーク

定款・ビジョン・ミッション

定款

特定非営利活動法人アジア砒素ネットワーク定款(PDFファイル)

団体理念(ビジョン)

砒素をはじめとする環境問題によって健康に生きる権利を奪われた人たちと、共に歩み、学びあい、協働して、貧困や疾病などのない社会の実現を目指します。

団体使命(ミッション)

ビジョンを実現するために次のような活動を行う。

  1. 砒素など環境汚染のない良質の水をすべての人が持続的に使えるための支援
  2. 慢性砒素中毒症をはじめ、様々な疾病を引き起こさない力を持つ地域づくり支援
  3. 土呂久・松尾の経験をアジアに、またアジアの経験を日本に伝える活動

アジア砒素ネットワークとは

アジア砒素ネットワーク(以下AANとします)は、土呂久・松尾という砒素鉱害の被災地における慢性砒素中毒患者の闘いを支援してきたメンバーが、その経験をアジアの砒素汚染問題克服に活かすために設立した団体です。土呂久・松尾の闘いでは、患者さんの失われた人生を取り戻すべく、支援者は「患者さんの手足になる」をモットーとして、行政・裁判闘争を20年にわたって支援し、患者さん達は企業や行政の加害責任を認めさせ、補償をかちとることができました。

この患者さん達の闘いにはアジアからの支援もありました。AANはそのお礼の思いもこめて、アジアにおける地下水砒素汚染問題の解決に貢献しようと、1994年に結成されました。AANの活動は、バングラデシュがメインになっています。そこでは砒素毒性に関する意識啓発、安全な代替水供給装置の開発と普及、慢性砒素中毒症の予防と治療という3分野の活動がなされています。「安全な水を飲みたい、健康な暮らしを送りたい」という住民の要望を実現する形で活動を進めています。

昨今の環境問題は地域や国境を越えて広がっており、アジアにおいても砒素汚染地だけをみていては解決できない問題も増えてきています。他方、日本国内でも過疎化が進み、安全な水を得ることも難しくなる地域が増えてきています。安全な水の確保や保健・福祉支援の経験は、国境を越えた共通課題となってきています。

これまでに築きあげてきたアジアにおける砒素ネットワークを通して、環境問題による貧困や疾病などのない社会の実現を目指しています。

(2015.5.31 運営委員会にて決定)

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