5月20日から21日にかけて、インドとバングラデシュを襲ったサイクロン・アンファンは、AANの活動地域であるバングラデシュ南西部に大きな爪あとを残しました。

幸いなことに、世界最大のマングローブ林であるシュンドルボンを通過中に勢力が落ち、人的被害は比較的少なくすみましたが、現地スタッフは、これまでに経験したことのない暴風で恐ろしかったと話していました。

以下はAANスタッフからのジョソール県の情報です。
１．トタンや藁の屋根の家屋の倒壊（全壊2割程度、半壊2割程度）
２．樹木のある家ほどんとで倒木
３．米の被害は1割程度。果樹の損失が激しい。（マンゴー、ライチ、ジャックフルーツ、バナナ、パパイヤ等）
４．野菜や魚の養殖にも被害
５．大規模な停電

報道によれば、新型コロナウィルスによる国境封鎖により、豆、香辛料、麦、油など輸入に頼っていたものが不足しており、今後、食糧危機が起きる可能性があります。これから収穫時期を迎える果物は、収入源であるとともに、貴重なビタミンの補給源です。アンファンが人々の経済状況と健康状態に長期間にわたり悪影響を及ぼすことが懸念されます。

AANは4月より新型コロナウィルス感染拡大防止のための寄付金を募集しておりますが、これにあわせて、サイクロン・アンファンの復興の支援金も募ることといたします。

「2020緊急支援」と記載の上、以下まで振り込みをお願いいたします。
ゆうちょ銀行振替貯金：01980-8-6026
口座名義：アジア砒素ネットワーク