アジア砒素ネットワーク（以下AANと略称）と応用地質研究会（以下応地研と略称）は、1996年からアジア地下水ヒ素汚染フォーラムを毎年、各地で開催いたしております。昨年は宮崎大学において、バングラデシュからの参加を含めて、約40名の規模で開かれました。第1部の「土呂久公害と環境教育に関するミニシンポ」では公害の教訓を学び、第2部の「アジア各国での砒素対策」では最新のヒ素汚染対策活動の報告や研究発表の成果を共有しました。

　24回目となる2019年は下記のとおり東京で開催し、11月16日（土）に一般向けのシンポジウムを、17日（日）に研究・活動等の成果発表会を実施する予定です。初日の一般公開シンポジウムは「砒素対策は社会の強靭化に貢献したか？」をテーマに、土呂久からの経験を含め、AANが中心となり取り組んできた20年以上にわたるアジアの地下水ヒ素汚染問題の成果を振り返ることで、今後の国際協力の在り方について参加者と意見交換をしたいと思います。また2日目の成果発表会では、地下水ヒ素汚染問題に限定せず、アジア地域の水問題に関連する調査・研究・活動報告を広く募集し、それらの成果を共有して今後の活動に活かしていきたいと思います。

　本フォーラムは、毎年1回関係者が一堂に集まることで、互いの成果を発表・共有するとともに今後の取り組みを話し合う場です。同時に、新しい仲間と出会い、若手を育てていく大切な機会です。多くの皆さまの発表とご参加を、お待ちしております。

第24回ヒ素フォーラム案内

「第24回アジア地下水ヒ素汚染フォーラム in 東京」の概要

◆開催日：2019年11月16日（土）、17日（日）
◆会場：＜16日＞聖心グローバルプラザ（東京都渋谷区広尾、地下鉄広尾駅徒歩1分）
＜17日＞北とぴあ（東京都北区王子、JR王子駅徒歩2分）

参加・発表のお申込みはグーグルフォームよりお願いします。　https://forms.gle/APvJE7sEDYSvyMGk9