Asia Arsenic Network - 特定非営利活動法人 アジア砒素ネットワーク

代替水源について

AANがバングラデシュで建設している浄化設備の機材は、現地の人々が近所で調達することができるものですか?

これらはすべて現地で調達(購入)できるものです。バングラデシュ国内で、建築資材として売られているものを使用しています。

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Low Lift Pump は井戸そのものを指すのではなく、ポンプの一種をさしています。バングラデシュでの川の水を灌漑用に汲み上げるのに多く用いられ普及したそうです。現在ではその灌漑用水もDeep Tube Well が代用されて過剰な地下水利用をまねき。地下水ヒ素汚染の問題を引き起こしている原因のひとつとして考えています。

AANが建設している浄化設備は、現地の人々だけで修理・管理のできるものですか。

現地の人たちが建設、修理、管理できるものです。AANは、現地にあるものを有効に使って建設することを心掛けています。不具合が発生してせっかく建設した浄化施設が使えなくなると困りますので、現地の人たちによって継続的に使用できるように、修理、管理方法も指導しています。具体的には、建設前に村人から代替水源の建設要望が上がってくること、村の中のどこに建設するかを村人が決めること、管理などを行うために利用者組合を作ること、建設負担金を(5~10%)負担すること、毎月の利用費用を集めること、管理するための技能者を地域に育成することが必要です。

AANのAIRP(ヒ素除去装置)の特徴はなんですか

AANのAIRPは維持管理に少し手間はかかるものの、SIDKOやREAD-Fに比べてコストがかからないことと、高価な除去祭の入れ替えが不要なこと、ケミカルを使わないので村人にも管理しやすいこと、などが特徴です。

井戸を掘るのにいくらかかりますか。

井戸の種類によって金額は異なってきます。地域、地質状況、為替の変動によっても金額は異なってきます。水質によって、掘削した井戸にフィルターをつける必要がある場合もあります。

浅井戸と深井戸の違いは何ですか

明確に深さをもって定義しているのではありません。深さをもって指標するとすれば、浅井戸は地表から30mまで、深井戸はそれ以上深くほっているものというこれまでの経験からの感覚です。パキスタンでは30mで区別するという論文がありました。バングラデシュにおいて、私どもは地表から掘り進めてまず存在する帯水層のことを第一帯水層とよび、この部分から取水している井戸を浅井戸としています。これより下に過透水層という粘土質様の地層をはさんで次に現れる帯水層を第二水層とよび、ここから取水する井戸を深井戸といいます。

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