Asia Arsenic Network - 特定非営利活動法人 アジア砒素ネットワーク

水質検査関連

試薬などの機内や中国への持ち込みで、何かトラブルが生じるおそれはありますでしょうか。また、もしある場合、その対処策はありますか

HACH社製品の場合、試薬は亜鉛、スルミファン酸、EDTA-2Na及び4Na、オクソン、リン酸水素Na、臭化水銀紙です。液体はありませんので、機内持ち込みも可能です。しかしながら、X線荷物検査で説明を求められた場合、説明内容の理解が空港セキュリティー担当者にとて困難なことで持ち込みが不許可となることも考えられます。事前に販売メーカー、利用する航空会社に問い合わせをされることをお勧めします。

ヒ素と同時にフッ素も分析したいのですが、フッ素用に試薬とか一部のものを別に揃えるでけで、上記Wagtech(ワグテック)のキットがそのまま使えるのでしょうか。

いずれのメーカーの製品も、フッ素測定に機器の共用はできません。簡易測定キットとして、VISOCOLOR ECO Fluoride、シンプルパックなどがあります。

アジアで井戸を掘る予定、あるいは掘ってきたが、どの項目を、どのように計れば良いか教えてください

日本の水道水水質項目は、現在50項目となっています。途上国の井戸水を、この50項目検査することは不可能に近いことになります。そこで、砒素汚染という観点から述べます。アジアのユーラシア大陸の大河流域、大河デルタ地帯では地下水砒素汚染の可能性があります。この地域の井戸水は、砒素の測定を行ってください。他の項目については、鉄、糞便性大腸菌群は必ず行ってください。地域によっては、フッ素、亜硝酸性窒素+硝酸性窒素は、測定する必要が生じます。測定方法は、簡易測定キットを用いると良いです。

簡易砒素分析キット「フィールドキット」はどこで手に入れることができますか。

一つはWagtech(ワグテック)社のもので、50試料測定用で約1万円します。扱いやすいキットですが、残念ながら日本国内では販売されていません。東南アジア、南アジアでは広く活用されています。 もう一つはMerck(メルク)社のもので、100試料測定用で1万円強の価格です。このキットも扱いやすいもので、5cm × 13cm × 23cmのボックスに一式の道具が納められています。これは日本国内でも購入可能です。測定したい砒素濃度に応じて数種類が販売されていますが、飲料水の測定には最も感度の良い(高感度)ものが適しています。

簡単にヒ素の濃度を調べることはできますか。

フィールドでも簡易に検査できる砒素検査キットが市販されています。Wagtech、Merck、HACHなどがあります。詳しくは下記のフィールドキット質問をご確認ください。また、日本では廣中キットと言われる検査キットを個人販売しています。詳しくはこちらにお問い合わせください。

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