Asia Arsenic Network - 特定非営利活動法人 アジア砒素ネットワーク

よくあるお問い合わせ

アジア砒素ネットワークについて

AANは世界のどの国または地域で活動していますか?

AANは1994年の設立以来、バングラデシュの南西部にあるジェソール県を中心に砒素対策の活動をしています。また、これまでには、内蒙古、メコンデルタ、ネパール、インドなどでも砒素対策プロジェクトを実施してきました。詳細な活動は、ホームページ上の”AANの活動“をご覧ください。

アジア砒素ネットワークには何人のスタッフがいますか?

日本国内には宮崎本部、東京連絡所があり、常勤のスタッフが2人います。そのほかにも運営をつかさどる理事・監事が9名います。バングラデシュには、首都ダッカと南西部の都市ジョソールに事務所があり、バングラデシュ人スタッフ役30名が働いています。

AANの決算報告を見ることはできますか?

ホームページ上で年度ごとの事業報告書を公開しています。その中に決算の報告もありますので、そちらをご覧ください。

学校の文化祭でAANの活動を紹介したいのですが、広報ポスターやパンフレットなどをお借りすることはできますか?

広報活動へのご協力ありがとうございます。日本全国にAANの広報グッズをお送りすることができます。「お問い合わせ」のフォームをご覧ください。なお、在庫状況にも寄ります が、到着までにはおおよそ10日程かかりますことを予めご了承ください。

AANのホームページに掲載されている写真または文章を利用してもよいですか?

お問い合わせ」のフォームをご覧ください。AAN内部で協議の上、掲載の可否をご報告いたします。その上で掲載する際には、出典元として”写真提供:アジア砒素ネットワーク”とご明示ください。

AANホームページで紹介されている書籍または会報は購入できますか?

書籍は一般書店でお買い求めいただくことができます。AANでは書籍の販売はしておりませんが最寄の書店にない場合は手配いたしますので、お求めの書籍名、お名前、連絡先を明記のうえ、「お問い合わせ」のフォームからお申し込みください。会報につきましても遠慮なくお問い合わせください。

学校での環境教育として、AANの活動について講師をお願いすることはできますか。

AANでは様々なテーマに合わせて、AANの活動内容や世界の環境事情について講義をお引き受けできます。お名前、ご連絡先、ご所属、日程、依頼内容等を明記の上、「お問い合わせ」フォームからお申込みください。

AAN会員希望の学生です。学生会員はありますか。

AANでは、学生会員制度はありません。会員の形態としては、正会員と賛助会員の2つがございます。会員についての詳細は“組織と運営”をご覧ください。

バングラデシュのAANの活動地を見学することはできますか。

AANでは、年に一度、夏の時期にスタディツアーを実施していましたが、現在はバングラデシュでは行っていません。ツアーではAANの活動地を回り、現在行われている活動を視察します。このツアーは会員を対象に実施していますので、AAN会員登録をしていただいたうえでツアーに参加することができます。なお、2017年度よりミャンマーシャン州にてスタディツアーを企画しています。

近々バングラデシュに渡航します。AANバングラデシュ事務所の方と面談できますか?

まずは、「お問い合わせフォーム」からお申込みください。いただいた内容について内部で協議をおこないます。バングラデシュ事務所には現地職員が常勤しているほか、事業専門家として日本人が滞在している時期もあります。その場合、スケジュール調整がつくようでしたら面談することは可能です。まずはお問い合わせくださいますようお願いいたします。

寄付金に関して

寄付金はどのように使われるのですか?

寄付金は、アジアの砒素汚染国での砒素対策活動にかかる費用に利用されます。具体的には、アジアのヒ素汚染国での代替水源の建設、医療支援、砒素汚染調査、啓発活動、収入向上支援などの対策に使われます。

支払った寄付金は税金免除の対象にはなりますか?

アジア砒素ネットワークは、寄付控除の対象団体ではございません。

砒素摂取による健康被害に関して

バングラデシュに旅行に行きます。井戸水を飲んでも大丈夫ですか?

1ヶ月くらいの旅行ではヒ素中毒になることはないでしょう。ヒ素だけを考えれば短期間は問題になることはないと考えていいでしょう。ただし、生水を飲むことには感染症のリスクがありますので、ペットボトル入の水をお勧めいたします。(あくまでも参考意見としてご活用下さい。)

今度海外出張に行きます。出張先は砒素汚染地であることがわかりました。どんな対策をすればよいですか?

砒素中毒は国の水質基準によって定められている基準以上の濃度の砒素汚染水を長期的に飲用することで起こります。まずは飲用水としては現地で市販されてい るミネラルウォーターをご利用ください。飲用目的以外での利用(シャワーなど)は長期の利用でない限り問題はないと思われます。(すべてには当てはまりま せん。あくまでも一般的な参考意見としてご活用ください。)

患者さんの治療にはいくら必要ですか。

初期から中期症状の治療で月US$4~5、癌になるとUS$300~1000かかると言われています。出典(Towards an Arsenic safe environment in Bangladesh)

砒素摂取による健康被害に関して

バングラデシュに旅行に行きます。井戸水を飲んでも大丈夫ですか?

1ヶ月くらいの旅行ではヒ素中毒になることはないでしょう。ヒ素だけを考えれば短期間は問題になることはないと考えていいでしょう。ただし、生水を飲むことには感染症のリスクがありますので、ペットボトル入の水をお勧めいたします。(あくまでも参考意見としてご活用下さい。)

今度海外出張に行きます。出張先は砒素汚染地であることがわかりました。どんな対策をすればよいですか?

砒素中毒は国の水質基準によって定められている基準以上の濃度の砒素汚染水を長期的に飲用することで起こります。まずは飲用水としては現地で市販されてい るミネラルウォーターをご利用ください。飲用目的以外での利用(シャワーなど)は長期の利用でない限り問題はないと思われます。(すべてには当てはまりま せん。あくまでも一般的な参考意見としてご活用ください。)

患者さんの治療にはいくら必要ですか。

初期から中期症状の治療で月US$4~5、癌になるとUS$300~1000かかると言われています。出典(Towards an Arsenic safe environment in Bangladesh)

バングラデシュの汚染状況

バングラデシュの飲料水の状況、およびヒ素汚染状況について

バングラデシュの農村部では、改良された水にアクセスできる人口は2000年には全体の97%になったとWHO/UNICEFは報告していました。しかし、農村部の主要な飲料水である井戸の約30%が砒素に汚染されていることが判明し、改良された水にアクセスできる人口は2004年に74%に修正されました。その後代替水源の建設は進み2010年、農村部の改良された飲料水へのアクセスの割合は79%となっています。(WHO / UNICEF Joint Monitoring Programme for Water Supply

代替水源について

浅井戸と深井戸の違いは何ですか

明確に深さをもって定義しているのではありません。深さをもって指標するとすれば、浅井戸は地表から30mまで、深井戸はそれ以上深くほっているものというこれまでの経験からの感覚です。パキスタンでは30mで区別するという論文がありました。バングラデシュにおいて、私どもは地表から掘り進めてまず存在する帯水層のことを第一帯水層とよび、この部分から取水している井戸を浅井戸としています。これより下に過透水層という粘土質様の地層をはさんで次に現れる帯水層を第二水層とよび、ここから取水する井戸を深井戸といいます。

井戸を掘るのにいくらかかりますか。

井戸の種類によって金額は異なってきます。地域、地質状況、為替の変動によっても金額は異なってきます。水質によって、掘削した井戸にフィルターをつける必要がある場合もあります。

AANのAIRP(ヒ素除去装置)の特徴はなんですか

AANのAIRPは維持管理に少し手間はかかるものの、SIDKOやREAD-Fに比べてコストがかからないことと、高価な除去祭の入れ替えが不要なこと、ケミカルを使わないので村人にも管理しやすいこと、などが特徴です。

AANが建設している浄化設備は、現地の人々だけで修理・管理のできるものですか。

現地の人たちが建設、修理、管理できるものです。AANは、現地にあるものを有効に使って建設することを心掛けています。不具合が発生してせっかく建設した浄化施設が使えなくなると困りますので、現地の人たちによって継続的に使用できるように、修理、管理方法も指導しています。具体的には、建設前に村人から代替水源の建設要望が上がってくること、村の中のどこに建設するかを村人が決めること、管理などを行うために利用者組合を作ること、建設負担金を(5~10%)負担すること、毎月の利用費用を集めること、管理するための技能者を地域に育成することが必要です。

LLP

Low Lift Pump は井戸そのものを指すのではなく、ポンプの一種をさしています。バングラデシュでの川の水を灌漑用に汲み上げるのに多く用いられ普及したそうです。現在ではその灌漑用水もDeep Tube Well が代用されて過剰な地下水利用をまねき。地下水ヒ素汚染の問題を引き起こしている原因のひとつとして考えています。

AANがバングラデシュで建設している浄化設備の機材は、現地の人々が近所で調達することができるものですか?

これらはすべて現地で調達(購入)できるものです。バングラデシュ国内で、建築資材として売られているものを使用しています。

水質検査関連

簡単にヒ素の濃度を調べることはできますか。

フィールドでも簡易に検査できる砒素検査キットが市販されています。Wagtech、Merck、HACHなどがあります。詳しくは下記のフィールドキット質問をご確認ください。また、日本では廣中キットと言われる検査キットを個人販売しています。詳しくはこちらにお問い合わせください。

簡易砒素分析キット「フィールドキット」はどこで手に入れることができますか。

一つはWagtech(ワグテック)社のもので、50試料測定用で約1万円します。扱いやすいキットですが、残念ながら日本国内では販売されていません。東南アジア、南アジアでは広く活用されています。 もう一つはMerck(メルク)社のもので、100試料測定用で1万円強の価格です。このキットも扱いやすいもので、5cm × 13cm × 23cmのボックスに一式の道具が納められています。これは日本国内でも購入可能です。測定したい砒素濃度に応じて数種類が販売されていますが、飲料水の測定には最も感度の良い(高感度)ものが適しています。

アジアで井戸を掘る予定、あるいは掘ってきたが、どの項目を、どのように計れば良いか教えてください

日本の水道水水質項目は、現在50項目となっています。途上国の井戸水を、この50項目検査することは不可能に近いことになります。そこで、砒素汚染という観点から述べます。アジアのユーラシア大陸の大河流域、大河デルタ地帯では地下水砒素汚染の可能性があります。この地域の井戸水は、砒素の測定を行ってください。他の項目については、鉄、糞便性大腸菌群は必ず行ってください。地域によっては、フッ素、亜硝酸性窒素+硝酸性窒素は、測定する必要が生じます。測定方法は、簡易測定キットを用いると良いです。

ヒ素と同時にフッ素も分析したいのですが、フッ素用に試薬とか一部のものを別に揃えるでけで、上記Wagtech(ワグテック)のキットがそのまま使えるのでしょうか。

いずれのメーカーの製品も、フッ素測定に機器の共用はできません。簡易測定キットとして、VISOCOLOR ECO Fluoride、シンプルパックなどがあります。

試薬などの機内や中国への持ち込みで、何かトラブルが生じるおそれはありますでしょうか。また、もしある場合、その対処策はありますか

HACH社製品の場合、試薬は亜鉛、スルミファン酸、EDTA-2Na及び4Na、オクソン、リン酸水素Na、臭化水銀紙です。液体はありませんので、機内持ち込みも可能です。しかしながら、X線荷物検査で説明を求められた場合、説明内容の理解が空港セキュリティー担当者にとて困難なことで持ち込みが不許可となることも考えられます。事前に販売メーカー、利用する航空会社に問い合わせをされることをお勧めします。

土呂久・松尾

私は土呂久鉱毒の研究をしています。土呂久鉱毒について良い資料がありましたら教えてください。

まずは、「記録・土呂久」土呂久を記録する会編 本多企画1993年発行 をお勧めいたします。そのほか、AAN宮崎本部には1,000点以上の各種資料がございますので、まずは「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。

以前、AANホームページ上で公開していた”土呂久・松尾図書館”資料を拝見することはできますか?

以前のホームページでは、会員の方向けに土呂久・松尾鉱毒支援を通して収集した資料を一般公開していましたが、現在はそのシステムが変更となってしまいオンライン上で見ていただくことが出来なくなりました。データにつきましてはすべて宮崎本部にございますので、詳細を明記のうえ「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。

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