応用地質研究会講演会「AGフォーラム」のお知らせ
講演タイトル:
「バングラデシュの地下水ヒ素汚染地域における草の根の住民支援活動」
給水施設の持続的利用のための環境教育および維持管理技術支援
講師:Md. Joynul Abedin
(アジア砒素ネットワーク・バングラデシュ、主任水供給技師)
日時:2018年12月2日(日)14:00~16:00
場所:地学団体研究会本部事務所
(東京都豊島区南池袋2-24-1八大ビル301号室、池袋駅より徒歩10分)
主催:応用地質研究会
共催:アジア砒素ネットワーク
連絡先:応用地質研究会ヒ素汚染研究グループ代表、末永和幸
(メールアドレス:suenaga_eg@nifty.com)
講演概要:
南アジアの最貧国であるバングラデシュでは、1993年に主な飲料用水源である地下水(井戸水)中から猛毒のヒ素が発見されました。この地下水ヒ素汚染問題は、現在でも安全な水供給を阻害する要因として、バングラデシュでは大きな社会問題となっています。この間、各国の援助機関の支援に基づき、バングラデシュ政府は多くのコミュニティ型の代替水源施設を建設してきました。しかし、住民による維持管理を基本とする給水施設では、ほんのわずかな故障で施設の利用が停止してしまうことがしばしば見られます。
応用地質研究会は1996年からアジア砒素ネットワークと協力して、バングラデシュの地下水ヒ素汚染地域において、住民に安全な水を届ける取り組みを継続してきました。最近では、安全な水供給の実現に向けて、子供たちへの実践的な啓発活動にも力を注いでいます。今回は、地球環境基金の助成を受けながら2014年から実施している「安全な水供給のための環境教育および給水施設維持管理技術支援」の実施状況を、現地のパートナーNGOの職員から報告していただきます。
講師のJoynulさんはバングラデシュの地方給水事業に長年従事してきた経験を持ち、地下水ヒ素汚染問題だけでなく、途上国における住民参加による安全な水供給の難しさなどの話も聞くことができます。発展途上国の飲料水問題だけでなく、国際協力全般や環境教育に関心のある方は、ぜひご参加ください。
なお、当日は英語(またはベンガル語)と日本語の通訳を、適宜実施する予定ですので、英語の講演会に不慣れな方も気にせず、ご参加ください。
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