Asia Arsenic Network - 特定非営利活動法人 アジア砒素ネットワーク

情報がほしい方へ

以前、AANホームページ上で公開していた”土呂久・松尾図書館”資料を拝見することはできますか?

以前のホームページでは、会員の方向けに土呂久・松尾鉱毒支援を通して収集した資料を一般公開していましたが、現在はそのシステムが変更となってしまいオンライン上で見ていただくことが出来なくなりました。データにつきましてはすべて宮崎本部にございますので、詳細を明記のうえ「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。

私は土呂久鉱毒の研究をしています。土呂久鉱毒について良い資料がありましたら教えてください。

まずは、「記録・土呂久」土呂久を記録する会編 本多企画1993年発行 をお勧めいたします。そのほか、AAN宮崎本部には1,000点以上の各種資料がございますので、まずは「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。

試薬などの機内や中国への持ち込みで、何かトラブルが生じるおそれはありますでしょうか。また、もしある場合、その対処策はありますか

HACH社製品の場合、試薬は亜鉛、スルミファン酸、EDTA-2Na及び4Na、オクソン、リン酸水素Na、臭化水銀紙です。液体はありませんので、機内持ち込みも可能です。しかしながら、X線荷物検査で説明を求められた場合、説明内容の理解が空港セキュリティー担当者にとて困難なことで持ち込みが不許可となることも考えられます。事前に販売メーカー、利用する航空会社に問い合わせをされることをお勧めします。

ヒ素と同時にフッ素も分析したいのですが、フッ素用に試薬とか一部のものを別に揃えるでけで、上記Wagtech(ワグテック)のキットがそのまま使えるのでしょうか。

いずれのメーカーの製品も、フッ素測定に機器の共用はできません。簡易測定キットとして、VISOCOLOR ECO Fluoride、シンプルパックなどがあります。

アジアで井戸を掘る予定、あるいは掘ってきたが、どの項目を、どのように計れば良いか教えてください

日本の水道水水質項目は、現在50項目となっています。途上国の井戸水を、この50項目検査することは不可能に近いことになります。そこで、砒素汚染という観点から述べます。アジアのユーラシア大陸の大河流域、大河デルタ地帯では地下水砒素汚染の可能性があります。この地域の井戸水は、砒素の測定を行ってください。他の項目については、鉄、糞便性大腸菌群は必ず行ってください。地域によっては、フッ素、亜硝酸性窒素+硝酸性窒素は、測定する必要が生じます。測定方法は、簡易測定キットを用いると良いです。

簡易砒素分析キット「フィールドキット」はどこで手に入れることができますか。

一つはWagtech(ワグテック)社のもので、50試料測定用で約1万円します。扱いやすいキットですが、残念ながら日本国内では販売されていません。東南アジア、南アジアでは広く活用されています。 もう一つはMerck(メルク)社のもので、100試料測定用で1万円強の価格です。このキットも扱いやすいもので、5cm × 13cm × 23cmのボックスに一式の道具が納められています。これは日本国内でも購入可能です。測定したい砒素濃度に応じて数種類が販売されていますが、飲料水の測定には最も感度の良い(高感度)ものが適しています。

簡単にヒ素の濃度を調べることはできますか。

フィールドでも簡易に検査できる砒素検査キットが市販されています。Wagtech、Merck、HACHなどがあります。詳しくは下記のフィールドキット質問をご確認ください。また、日本では廣中キットと言われる検査キットを個人販売しています。詳しくはこちらにお問い合わせください。

LLP

Low Lift Pump は井戸そのものを指すのではなく、ポンプの一種をさしています。バングラデシュでの川の水を灌漑用に汲み上げるのに多く用いられ普及したそうです。現在ではその灌漑用水もDeep Tube Well が代用されて過剰な地下水利用をまねき。地下水ヒ素汚染の問題を引き起こしている原因のひとつとして考えています。

AANが建設している浄化設備は、現地の人々だけで修理・管理のできるものですか。

現地の人たちが建設、修理、管理できるものです。AANは、現地にあるものを有効に使って建設することを心掛けています。不具合が発生してせっかく建設した浄化施設が使えなくなると困りますので、現地の人たちによって継続的に使用できるように、修理、管理方法も指導しています。具体的には、建設前に村人から代替水源の建設要望が上がってくること、村の中のどこに建設するかを村人が決めること、管理などを行うために利用者組合を作ること、建設負担金を(5~10%)負担すること、毎月の利用費用を集めること、管理するための技能者を地域に育成することが必要です。

AANのAIRP(ヒ素除去装置)の特徴はなんですか

AANのAIRPは維持管理に少し手間はかかるものの、SIDKOやREAD-Fに比べてコストがかからないことと、高価な除去祭の入れ替えが不要なこと、ケミカルを使わないので村人にも管理しやすいこと、などが特徴です。

井戸を掘るのにいくらかかりますか。

井戸の種類によって金額は異なってきます。地域、地質状況、為替の変動によっても金額は異なってきます。水質によって、掘削した井戸にフィルターをつける必要がある場合もあります。

浅井戸と深井戸の違いは何ですか

明確に深さをもって定義しているのではありません。深さをもって指標するとすれば、浅井戸は地表から30mまで、深井戸はそれ以上深くほっているものというこれまでの経験からの感覚です。パキスタンでは30mで区別するという論文がありました。バングラデシュにおいて、私どもは地表から掘り進めてまず存在する帯水層のことを第一帯水層とよび、この部分から取水している井戸を浅井戸としています。これより下に過透水層という粘土質様の地層をはさんで次に現れる帯水層を第二水層とよび、ここから取水する井戸を深井戸といいます。

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