国内の活動

発信地としての土呂久・松尾 私たちAANがアジアの砒素汚染解決に協力している原点には、宮崎県の土呂久と松尾、2つの鉱毒事件があります。土呂久が最高裁和解というかたちで区切りがついたあと、「同じ苦しみを繰り返さないで欲しい」という被害者の声におされ、活動はアジアにむかいました。
現在は、土呂久に暮らす方々のご協力をいただき、アジアの地下水砒素砒素問題や公害など環境に関心をむける方を現地にご案内しています。被害者から直接お話を聞いて、集落を歩いて鉱山操業当事の様子を説明しています。こうした案内から、”砒素”あるいは”環境”というキーワードが場所や時間を越えて人々をつなぎ、よりよい社会をつくる一歩につながる交流が生まれています。

啓発 アジア各地でひろがる地下水ヒ素汚染は日本でままだ十分に認知されていません。ヒ素汚染の危険という視点だけでなく、飲料水対策にまつわる問題をクローズアップして伝えています。講師派遣、活動報告会、国際協力セミナー、イベント出展、など形態はさまざまです。

アジア地下水砒素汚染フォーラム 1996 年から毎年、応用地質研究会などと共催でアジア地下水砒素汚染フォーラムを開いています。調査・研究に限らず、対策の実践、NGOの活動報告をまじえて、研究者の調査と技術者の対策と市民の運動が結びつくことをめざしています。2010年11月は東京で第15回のフォーラムを開催します。開催地は、フォーラムの主要メンバーが所属する宮崎大学、新潟大学、島根大学、応用地質研究会の本部がある東京周辺をもちまわりでおこなっています。

砒素汚染指導者養成セミナー 国際協力機構(JICA)の委託事業として、2001年から中国、カンボジア、タイ、バングラデシュ、ネパール、インドなど砒素汚染をかかえている国の医師、水供給技師、行政官を招いて、1か月半にわたるセミナーをおこなっています。砒素溶出メカニズム、水質・土壌の砒素分析、代替水源対策、砒素による健康障害、土呂久の見学、被害者との交流など、多彩な講師陣による総合的な理論と対策の研修が組まれています。これまでに計37名を養成しました。

研修員一覧表

国際協力ネットワーク宮崎 国際理解教育や人材育成を進める「国際協力ネットワーク宮崎」を2002年11月に結成しました。宮崎市内に拠点をおくNGO3団体と協働しています。小、中、高校生や大学生を対象にしたワークショップ、シンポジューム、講演会を開いて、国際協力について学ぶ機会をつくっています。