AN講座「土呂久に学ぶ」は、明日11月10日(木)です。
11月10日(木)19時~宮崎市民プラザ大会議室にて開催いたします。当日の参加も可能です。皆さまぜひご参加ください。*参加費200円(資料代)
環境復元 ―土呂久のよみがえり―
今から百年前、谷間のむら土呂久の人びとは、恵まれた自然の中で椎茸、蜂蜜、農作物、林業、畜産による現金収入を得て暮らしをたてていた。1920年に鉱山から亜砒焼きの煙がたちのぼり、焼き殻の投棄、坑内水の流出、廃石の放置による環境汚染が始まると、農畜産物はとれなくなり、人びとの健康は砒素で侵されていく。1962年に閉山したあとも、坑内水の流出や焼き殻・廃石の放置による汚染はつづいた。環境をよみがえらせる動きが始まったのは、1971年に土呂久公害が社会問題化したあとのことだ。いま、鉱山跡地は緑におおわれ、かつて鉱毒をまき散らした場所であったことを想像するのは難しい。この45年の間に、どのようにして環境は復元されたのだろうか、資料をもとにたどってみる。