【新規事業】農業分野の活動開始

ジナイダ県の地下水灌漑に依存しない持続的農業推進事業             ~砒素汚染問題の根本的解決を目指して~
アジア砒素ネットワーク(AAN)は上記事業を2017年7月より開始しました。

■なぜAANが農業?砒素と農業の3つの関係
バングラデシュを含む、アジアに広がる砒素汚染は自然由来のものですが、農業の近代化が砒素の溶出を促していると言われています。米の増産を目的に、地下水灌漑と化学肥料を多用した結果、地下の環境が変わり、元々土壌に含まれていた砒素が地下水に溶け出しやすくしているとする説です。
また、灌漑を通じて砒素に汚染された水が多量に地上にばらまかれ、土壌や農作物にも砒素汚染が広がっています。
さらに、農業用灌漑の汲み上げすぎは地下水位を低下させ、年間通じた飲料水の確保を難しくしています。                            このような事情から、水供給や保健分野の支援とともに、環境に負荷をかけない農業のあり方を考え、普及することは、AANのかねてからの希望でした。

■持続可能な農業を推進する現地のNGO=AIDとの出会い             昨年2016年4月、AID Foundationという現地NGOが、AANの事務所があるジョソール県に隣接するジナイダ県にて農業問題に取り組んでいることを知りました。
AIDは、農民や消費者の健康、地下水や土壌の持続性に配慮し、以前の農のサイクルを取り戻して、乾季には米以外のもの、豆・野菜・サトウキビ・雑穀・香辛料などを作付することを推奨し、技術的指導も行っています。これが農民の収入向上にもつながることから、関心が広がっています。

この事業は、AID Foundation、パートナーシップを推進する日本のNGOシェア・ザ・プラネット、AANの3者連携で進めていきます。
AANはこの農業のあり方が、砒素汚染の緩和に影響するか検証していきます。3年間でどこまで変化が確認できるかわかりませんが、砒素センターのラボラトリーを活用して科学的なデータを残していきます。

時々ご報告をしていきますので、ご支援をよろしくお願いいたします。

※本事業は、外務省日本NGO連携無償資金協力を活用して、2020年7月まで実施する予定です。